佐藤妹子の備忘録

鬱病7年無職の生活。

発掘バイト初日

今日はコネで勧誘された、冬までの遺跡発掘バイトに初参加した。

私の住む地方は未だに土地区画整理事業が完遂しておらず、「xx区画整理地区xx街区xx番地xx」というような住所が割り当てられているところが多々ある。今回のバイトはそうした土地に道路を作ったりしてきちんとした住所を与える政策の一環である。

作業地域は遺跡の多いところなので、一度地面を掘り起こし、そこに道路や建物をつくるとしても、どんな形の遺跡があり、どんな物が埋まっていたかをきちんと記録しておくことで、後世の研究や復元の助けになるとかならないとか。

 

作業は主に発掘中心の人と測量中心の人に分かれているらしく、自分は測量の方に回された。数字や精密機械を扱う仕事のため、高学歴は優先的に回されるのかもしれない。発掘の方は結構お年を召した方が多く、測量グループの方がどちらかというと年齢は若かった。視力なども関係するのかもしれない。

今日の作業範囲はそんなに遺構が出土していなかったため、一日中測量や図面起こしの練習をさせてもらった。

 

自分はこの図面起こしという作業が大嫌いだ。

紙の辺に垂直水平に枠を書くという作業が時間をかけないと正確に出来ないので、漫画家を諦めた経験がある。適当に書けばいいかもしれないが、少しでもずれていると気になってしまう性分でそれも出来ないのだった。きちんとある点からの距離を測って縮尺を求めて書きたいが、その点をどう取ればいいのかもわからないので結局しっかり書くことができないのだ。

学部生の時、建築関連の実習で、現代建築や古民家などの平面図を書いたのだが、1時間たってもまともに書けず先生のお世話になった記憶がある。

 

測量は、その遺構の位置、どんな風に土器が埋まっていたかの断面図など、3次元空間で再現が可能なようにすべての数字を扱う必要がある。かなり不安なので、新しい学生バイトがあと数人入ってきたら私は土方組に回して欲しいと思う。

 

作業は日中野外で行われるため、30〜60分ごとに休憩があった。測量ばかりだったのもあり疲労感はなかったのだが、帰路には眠気に襲われたため、予想以上に体力を消耗しているらしい。明日は昼から接客なので、今日は早めに寝て英気を養おうと思う。