佐藤妹子の備忘録

精神障害者のメモ。

情報工学科の姫の話

情報工学科の姫」と聞くと、どういったキーワードが頭に浮かぶだろうか。

ブスそう 黒髪ロング一重そう リボンついた服着てそう 周りにキモオタを従えてそう ふにゅううにゅう言ってればよさそう……

 

読者の皆さんの情報工学系姫に対するイメージはおよそそんなところだろう。しかし、このリケジョの時代に情報にしろ機械にしろ電電にしろ、理系学科に女子が1人だけしかいないなんてことは、山奥の小学校分校レベルの小規模大学でない限りあり得ない。

「そこに女子が1人だけだからそいつが姫になる」という単純なシステムで、姫は姫の座を手に入れたわけではないのだ。
これから、私の大学の、世にも奇妙な情報工学科の姫の話を書こうと思う…………

 

トリビア「工学系の姫は、他の女子を淘汰して姫になっている」

 

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私が通っていた大学は理系の大学で、情報工学、物質化学、生物、数学など数多くの理系分野がありました。そして、東京理科大経営学部があるように、私の大学にも、一生ロードマップ書いたりデザイン思考について考えてそうな意識の高い、どちらかというと文系寄りの分野もありました。これから便宜上そこを「文系意識高い学科」と呼びます。

 

さて、情報工学科には、女子が2人いました。

1人は大学の近くに住んでおり、研究室にも毎日通うAです。Aはお化粧もするしスカートも履く普通の女子でした。

もう1人のBは絶対にジーパンしかはかないし、少し遠くに住んでいてアルバイトもしているため、毎日授業終了即大学を出るような人でした。……

 

 

ここで読者の方は「Aが姫だ!」と思うだろう。先にも言ったが、姫はそんな単純になれるものではないのだ。

 

 

……Aは普通の女子でしたが、1人の時間を持たないと絶対に嫌な性格でした。常に囲われているような状態は性に合わなかったのです。Aは自ら、男子グループと関わることはあまりしませんでした。

ではBはどうか?Bは、持病の治療に専念するため、と夏から休学してしまいました。

 

ここで、情報工学科に既にいた女子は、AもBも、姫への運命から外れたのです。

 

「タイトルに情報工学科の姫って書いてあるやんけ!情報工学科の姫はどこに行ったんや!」

そう焦らないで下さい。情報工学科の姫はちゃんとでてきます。

 

 

ここで、大学の履修単位システムの話を少しします。最初に、学生の分野が色々あると言いましたが、この分野ごとに履修の条件が少し変わっていました。

情報や生物、物質などのいわゆるホンモノの理系分野に所属する学生は、「文系意識高い学科」の専門科目を取っても卒業単位に参入されません。

しかし!文系がガチ理系の専門科目を履修すると、卒業単位に入るのです!なんと不公平……!

そこで何が起こるか?

文系意識高い学科の少しずる賢い学生が、情報工学の簡単な専門科目を履修しにくるようになります。

 

文系意識高い学科には、Cという姫がいましたが、この姫はそのずる賢い方の人間だったらしく、二学期目から情報工学系の授業に顔を出すようになりました。

そして、Aが引きこもりBが休学し、空位となっていた情報工学科の姫の座に、既に文系意識高い学科の姫であるCが、君臨するようになったのです。まるでユーラシア大陸満州帝国を打ち立てた日本のように華麗な権力拡大……!

 

Cは見た目はそんなに派手ではなく、一重黒髪ロングです。あまりギャルギャルしくないがボサボサでもないところが情報工学の男にウケたのかもしれません。

Cは情報工学系の男を次々食い物にし、Cの彼氏の座は5人待ち、とまで言われるようになりました。

C姫は大変慈悲深く憐れみの心をお持ちなため、何人いるのか知りませんが文系意識高い学科の女子で自分だけモテていることを気になさり、同学科の非モテ女子を学内のヤリチン先輩に紹介すると言う、素晴らしい女衒っぷりを発揮なさるようにもなりました。

 

情報工学科の姫の座は、出張してきた他学科の姫が兼務するようになったのです。

その後の話は知りません。なぜならBこと佐藤妹子は、休学ののち中退したから。

 

 

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