佐藤妹子の備忘録

鬱病7年無職の生活。

上位大卒がスラムの飲み屋でバイトしてみた

こんにちは、佐藤妹子です。

 

突然ですが私が現在住んでいるところはスラムです。帝都では同和教育などは行われておらず、そういった地区は存在しないことになっており、また住んでいても大阪や京都の同和地区のような異世界感や生きた差別は感じないため、スラムと表記します。何も知らない人は普通に暮らせるレベルのスラムです。

 

スラムの飲み屋に来る人間は、スラム生まれスラム育ちが多い。基本的に男女共に口が悪く常識がないし、タバコをスパスパキメる。「大卒?!スゲエ!」「国立?!スゲエ!」「院?!ナニソレ!」といった人々だ。逆になぜ国立の方がすごいのを知ってるのか問いたい。笑顔で飲酒運転自慢、警察のお世話歴自慢、自己破産自慢をしてくるし湾岸戦争も知らない人間の集まり。仕事でなければお付き合いしたくない人種だ。

そんな空間で偏差値70が接客するとどうなるかというと、少し話しただけでもこちらが相手より頭がいいのがバレる。別に業務中リヴァイアサンを読んだりしているわけでもなく、普通の飲み屋の接客をしているつもりなのに「頭めっちゃいいよね?」「言葉が難しい」などと言われる。カルチャーショックだ……

 

私は中高大院と進学しているため、論理的に考えて中学以来中卒の人間には会っていないことになるのだが、1日に4人もの中卒が来店した日には震えた。オセロだったら中卒になってた。

中卒のおっさんたちは、もう20年以上同じ中卒とつるんでいるはずなのに延々と中学の時の話をしている。それが青春なんだなァ……

 

一番ショックだったのは、中卒にセクハラされて思わず「ふざけんじゃねえぞテメエ」のようなことを口走ってしまったときのことだ。こちらからすれば最大限の罵倒なのだが、向こうの世界では標準語なので

───そう、それはどこかの大陸の奥地の少数民族に取材を申し込むときに、その部族の儀礼に則った方法で、その部族の言葉を用いて挨拶をし、心を通わせることができ、村全体から歓迎を受けるかのような─── 

「おっ!ww俺たちに心開いてきたねえ!」

どんな言葉を使えば彼らに怒りや侮蔑や呆れを表現できるのだろうか。あー早くバイト辞めてえ。

 

(この記事内での上位大、偏差値は一般世間基準です)