臆病な自尊心と尊大な羞恥心
もともと文章力には自信があった。
作文コンクールではよく入賞したし、小論文のテストでは模範に選ばれたし、そもそも国語に関しては、満点で全国模試一位を二度取ったことがある。
大学を卒業してアカデミックライティングを離れてから、フリーライターとして活動したりして、文章力を落とさぬように書くことを続けたつもりだった。
このブログも、そうした目的で始めたものだった。
今、数年ぶりにアカデミックな文章を求められているのだが、
全く書けなくなっていた。
思い起こせば、くだらないキュレーションサイト()やどうでもいいブログで、文章力が保持されるわけがないのだ。高邁な文章力を維持するつもりで、卑しい文を書き続けていたのだ。
それに気づいて、動悸と不安が増大している。