佐藤妹子の備忘録

精神障害者のメモ。

【ネタバレ有】障害者料金で観る「グレイテスト・ショーマン」が最高

2/16に公開されたヒュー・ジャックマン主演の「グレイテスト・ショーマン」を観てきた。ララランドのスタッフが作ったらしい。ララランド観てないからそれはどうでもいい。

チケット売り場では新入りバイトの女子が接客練習をさせられていたが、躊躇なく障害者手帳をカウンターに叩きつける。一枚1000円。我々文化的な障害者は美術展と映画を格安で観覧できることによって、憲法第25条の「文化的な」の部分を保障されている。

 

以下思ったことを箇条書きする

 

ミュージカル映画は集中力のない精神カタワに適している

一般的に鬱病患者は集中力が減退しているとされている。通常の映画が120分として、ぶっ続けで頭を使いながら(英語の聞き取りや内容の考察などするので)観るのは、映画だからこそできるがかなりキツい。飛行機やプライムビデオで観る際には数回休憩を入れるし、数日にわたることもある。ちなみにアニメ24分は通しで観ることができない。15分で休憩を挟みたいので、ポプテピピックとは相性がいい。

しかしミュージカル映画は、セリフや状況の変化に頭をあまり使わないうちに歌とダンスが始まるので、ぶっ通しで伏線を考えるよりははるかに楽。なんなら歌とダンスがあるからええやろ!と製作陣が細かいところまで作っていないとすら言える。「あ~~これ以上考えられん!」という時に「Woah~~~~」が始まるので「アー歌始まった~~~セリフに注目しなくてもええわ^~~~」と安心する。グレイテストショーマンでは歌とダンスの動きの中でシチュエーションがわりと変化するので(スピンするキャラクターの背景だけが変わるなどといった技で時間と場面の変化を表現したりする)、歌詞と場面を観ていればついていけるのだ。

 

・「本物」と「偽物」とは?

作品中では、主人公の奇形やアルビノなどいわゆるフリークスをつかったサーカスは「偽物」とされており、バレエやオペラなどの上流階級が好む芸術舞台が「本物」とされている。結果的に、偽物で金儲けしつつも本物にあこがれたバーナムはそれを追い求めてオペラ舞台なども手掛けるが失敗、「偽物サーカス団に生まれた絆や居場所、観客の熱狂、家族への愛こそが本物だったんだょ。。。バーナムが追い求めていたのは『本物』への虚栄心なの。。。」という感じになってサーカス一筋になって家族の心も戻りみんなハッピー大団円。

なんですけど、『本物』を求めるバーナムとそれについていけない妻子たちは対極の立場にあると思うのだが、娘の一人が「バレエは本物なの、サーカスとは違うの」という発言をしたところがちょっとよくわかりませんでした。妻は一貫して今が幸せ論者なので、ンン?

 

・日本人に馴染み薄い人種差別問題

日本で有色人種差別っていうといわゆるまっくろくろすけレベルの黒人を想像するので、なぜ空中ブランコのアンが差別されているのか、途中までわからなかった。欧米ではあの程度の有色人種にも異質センサーが反応するのか?有色人種の国に生きてる有色人種としてはちょっと分かりづらかった。全然関係ないけどフィリップがアサシン並みの動きを披露するところではツッコミを入れてしまった。

 

・そんなに不安にならない

スゲエ悪役!ってのが出てこない。マーベルとかだったら主人公サイドと悪役サイドの計画などが描かれて「ウワアどうなるんだ!」となるが、心痛むシーンがひどく描写されていないので、精神障害者でも安心して鑑賞できる。

 

・歌がいい

歌がいい。歌と振り付けが素晴らしい。CD買った。歌詞も良い。障害があっても私は私!どけや!もう卑屈にならねえぜ!みたいな感じ。

 

長々しい感想はこのへんまでにしておく。一回しか観てないのでよく観たら疑問に対する答えが出ていたかもしれないが、ご愛嬌。ヒュー・ジャックマンが若作りメイクをするわけでもなく20代を演じるのは少々無理があったが、ミュージカルパートのすばらしさは特筆に値する。とにかく良かった。オワリ。もうちょっと考えたことはあったが、打つのがめんどくさい。