佐藤妹子の備忘録

鬱病7年無職の生活。

天国じゃなくても楽園じゃなくても通勤電車に飛び込みたい

ホームドアのない電車ホームにいると、近づいてくる電車や無機質な線路にどうも近づいて触れたくなる。特に東京メトロとか都営線とかの、照明が青みがかっている少し古さを感じるホームだとなおさら強く感じる。

 

自殺するならなるべく人に迷惑をかけない方法で死にたいと思うのが常人だが(そもそも常人は自殺しないだろうが)、ホームにいるとなんだか、なんて規則的に並ぶ敷石だ、なんてスピードの電車だ、ここで死んだらどうなるんだろうこの電車に向かって手を伸ばしたら痛いんだろうか飛び降りてみたいという陰鬱な好奇心、矛盾を孕む感情が、ぼそぼそとした「死にてえ……」という声とともに体のどこからか湧いて出てくるのである。

 

古き良き鉄道への郷愁か、それとも現代生活からの逃避か。

 

探究心に満ちた希死念慮とともに、毎日職場に輸送されていく。