【2016年版】ディズニーリゾートで障害者手帳を使おう!
※この記事は2016年のものです。2020年2月現在、以下のゲストアシスタンスカードは廃止され、キャストのアプリによる管理、また対象も手帳所持者に限定されるなど新しいサポートサービスになっているようです。
現行のシステムについては、公式サイトをご確認ください↓
https://www.tokyodisneyresort.jp/tdr/bfree/supporttool.html
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曲がりなりにも障害者のブログと銘打っているので、ごく稀に障害者に有益な情報を発信していきたいと思う。
唐突だが、今日はディズニーランドに行ってきた。ディズニーランドといえば日本最高峰のテーマパークであり、あらゆる人間が楽しめるように様々なシステムが実によく考えられている。ここではそのうちの1つ、「ゲストアシスタンスカード」について説明する。
ゲストアシスタンスカードとは、ディズニー公式サイトによると「疾病、負傷などにより体の機能が低下し(一時的な場合を含む)何らかのお手伝いを必要とされる方の、パークでの負担を軽減するためのサポートツール」である。
たとえば車椅子の人の場合、通常の階段状の列には並ばなくて済み、裏口から、車椅子のまま乗り物に乗れる。ベビーカーなどでも、そのまま入れるアトラクションがある。
列に並ばなくて済み、裏口から乗れる。
列に並ばなくて済み、裏口から乗れる。
列に並ばなくて済み、裏口から乗れるのである。このゲストアシスタンスカードの特徴を一文で表すならこれに限る。
正確にいうと「アトラクションの入り口でゲストアシスタンスカードを提示したときのそのアトラクションの待ち時間、列に並んだとみなされ、その待ち時間が過ぎたあとにまたアトラクションに行くと裏口からスイスイと乗ることができる」。アトラクションのみならず、キャラクターグリーティングにも利用できる。
たとえば09:00にあるアトラクションの待ち時間が50分待ちだったとすると、入り口では09:50マイナス10分、つまり09:40にまた来てください、と言われる。マイナス10分はアトラクションに乗る際の注意事項の説明をしている時間らしい。09:00〜09:40の間は列に並んでいるという扱いになるため、ゲストアシスタンスカードを使って別のアトラクションを重複予約することは出来ない。次に予約できるのは09:40のアトラクションを降りてからだ。予約をしないならば、指定された時間までは5分待ちのアトラクションに乗る、ポップコーンを買ってつまむ、等自由である。
ちなみにわたしはゲストアシスタンスカードのことをファストパスになぞらえ片輪パスと読んでいるが、差別的な表現が含まれるため、ここでは正式名称ゲストアシスタンスカードと表記させていただく。と言いたいところだが長いのでここからはGACと表記する。
こんなかんじ。2枚目左がサポート内容、右に書いてある時間にまた来てね、ということ。サポート内容は障害により異なるため、発行時にどのようなサポートを希望するか伝えよう。私は待ち時間についてだが、今日は空いていたので50分超えのアトラクションは無く、そんなにこのカードの出番はなかった。
このGACだが、どんな人が取れるかと言うと、「身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳所持者および疾病、負傷などにより体の機能が低下している方(高齢者、妊婦を含む)」だそうだ。平たく言うと障害者とベビーカーと年寄りと妊婦その他諸々。
だいたいパークに入ってすぐのところに総合案内があるので(カタカナで書くとメインストリートハウス。まったく分かりません)、そこで手帳なりお腹なりを受付に見せれば発行してもらえる。来園1ヶ月前から電話で発行の予約も可能だ。
また、このカタwGACは、ファストパスと併用可能だ。ファストパスくらいなら並べる、というレベルの方だったら、どんなに混んでいても同じアトラクションに二回は乗れると思う。これがカタワパスがディズニー無双できると言われている所以である。半日で主要アトラクションは終わる。25分の待ち時間すらイライラする贅沢病になる。
注意すべき点は、GAC一枚で同じサポートを受けられるのは4人までだという点。養護学校など小団体で行く場合は気をつけよう。
最後に、このカードは待ち時間緩和が目的ではなく、あくまで利用者の負担を取り除くためのものだ。ベビーカーや車椅子のままで乗れたり、聴覚障害者がショーを観たい場合スピーカーの近くに座れたり、その時々で適切なサポートを指示するものである。この記事が、人混み遊園地を躊躇う精神障害者その他、様々なハンデを背負う人々の役に立つことを願う。